「再生材を使った製品は、どうして新品の材料を使ったものより高いの?」
HOPLAをご紹介していると、そんな疑問を持たれることがあります。
廃プラスチックを再利用しているのだから、材料費は安いのではないか。
新品の材料を使うより、むしろ安くできるのではないか。
確かに、そう思うのも自然なことかもしれません。
では、なぜ再生材を使った製品には、価格が高くなることがあるのでしょうか。
その理由を知っていただくと、再生材の価格だけではなく、その素材が持つ「価値」についても、少し違った見方をしていただけるかもしれません。
◇AGENDA
Toggle再生材は「原料が高い」から高いわけではありません
再生板材ができるまでには、新品の樹脂板には必要のない工程があります。
廃プラスチックを集め、選別し、洗浄し、異物を取り除き、破砕する。そして、それらを板材へと成形していきます。
材料となる廃プラスチックは、廃品回収業者などから買い取るものだけでなく、有志の方々から無償で提供されるものもあります。
つまり、「再生材は原料そのものが高いから価格が上がる」というわけではありません。
むしろ、廃プラスチックを集めてから板材になるまでに必要となる、人の手による作業や工程が、コストとして加わっているのです。
実際に新品の樹脂板と比較すると、廃プラスチックの収集から粉砕までの工程は、新品の板材には必要のない作業です。その分の作業費が発生します。
また、再生板材は素材が均一ではないため、成形にも時間がかかり、仕上がりが安定しにくく、不良品が発生する割合も高くなります。
さらに、再生板材は新品の板材と比べて反りや気泡が発生しやすく、カンナがけや研磨などの仕上げ作業にも手間がかかります。
こうした一つひとつの工程の積み重ねが、再生材の価格につながっています。

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「均一ではない」からこそ生まれる、再生材の表情
では、再生材は新品の材料よりも劣っているのでしょうか。
私たちは、そうは考えていません。
新品の樹脂板は、材料が均一で、仕上がりも安定しています。
一方、再生材は、さまざまな廃プラスチックを材料としているため、どうしても一枚一枚に違いが生まれます。
色の混ざり方や模様、質感。
同じように見えても、よく見ると少しずつ違う。
その「均一ではなさ」こそが、再生材ならではの魅力でもあります。

HOPLAでは、こうした再生材の個性を、欠点として隠すのではなく、素材そのものが持つ面白さとして活かしたいと考えています。
同じものは、ただの一つもない。
それは、大量生産された均一な素材にはない、HOPLAならではのオリジナリティです。
HOPLAは、再生材そのものをつくっているわけではありません
ここで、HOPLAのものづくりについて少しご説明します。
HOPLAでは、ベトナムの協力会社が製造した再生板材を仕入れ、その中から用途に合った色や厚みなどを選び、加工して製品にしています。
現在、板材の規格としてカラーと質感で38種類、サイズでは1200×600mm、2440×1220mmがあり、厚みは5mm、10mm、14mm、20mmの4種類がありますので、それぞれの組み合わせの数だけ板材のバリエーションがあります。
その中から素材の表情や色、厚みなどを見ながら、用途に合ったものを選んでいきます。

そして、その素材を使って、店舗什器や小物など、さまざまな製品へと形を変えていきます。
私たちが大切にしているのは、再生材を使うことだけではありません。
「この素材だからこそ、どんなものをつくれるだろう」
と考えながら、素材の個性を活かしたものづくりをすることです。
HOPLAを選ぶ理由は、「環境に良いから」だけではありません
再生材を使った製品だからといって、必ずしも「環境のために選ばなければならない」と私たちは考えていません。
HOPLAを見て、
「可愛い」
「かっこいい」
「おしゃれ」
「面白い」
「なんだか気になる」
そんなふうに感じていただけたなら、それがHOPLAを選ぶきっかけであっていいと思っています。
むしろ、まずはデザインや素材そのものを好きになってもらいたい。
「環境に良いから、多少デザインを我慢して使う」のではなく、
「これが好きだから選んだ」
という気持ちの先に、たまたま環境への貢献もついてくる。
そんな選ばれ方が、私たちらしいのではないかと思っています。

使うたびに、HOPLAのことを思い出してもらえたら
例えば、HOPLAの製品を店舗や空間に取り入れていただいたとします。
毎日のように、その製品を目にする。
そのたびに、
「そういえば、この素材は廃プラスチックからできているんだったな」
と思い出してもらえたら、私たちは嬉しく思います。
自分は環境活動をしようと思ってHOPLAを選んだわけではない。
ただ、「このデザインが好きだったから」「この素材が面白かったから」と選んだ。
でも、後になって、
「自分が選んだものが、少しだけ社会にも良いことにつながっているんだ」
と気づく。
たとえ、それがほんのわずかなことであったとしても。
その瞬間に、ちょっと嬉しい気持ちになってもらえたら。
私たちは、そんな小さな幸福感を、HOPLAを通して多くの方に感じてもらえたらと思っています。
HOPLAだからできる、柔軟なものづくり
再生材を使ってものづくりをしている会社は、私たち以外にもたくさんあります。
その中でHOPLAが大切にしている強みの一つが、規模の小さな会社だからこその「小回りの良さ」です。
大きな会社には大きな会社の強みがあります。
一方で、私たちのような小さな会社だからこそ、お客様の細かなご希望に耳を傾け、相談しながら形にしていけることがあります。
「こんなものをつくってみたい」
「この空間に合うものが欲しい」
「もう少し違う色でつくれないだろうか」
そんな一つひとつのご相談から、お客様と一緒にオリジナリティのある製品をつくっていく。
HOPLAでは、決まった製品をただ提供するだけではなく、再生材の色や厚み、表情などを活かしながら、一からものづくりを考えていくことができます。

ベトナムの自社工場と、現地社員がいるからこそ
HOPLAには、もう一つ大きな特徴があります。
それは、ベトナムに自社工場があり、社員が現地に常駐していることです。
日本から遠く離れた場所で製造を行っていても、現地に社員がいることで、製造現場との距離を近く保つことができます。
細かな相談や確認もしやすく、お客様のご希望に合わせて、状況に応じた対応を考えやすい。
もちろん、すべてのご要望にお応えできるわけではありません。
それでも、
「こんなものをつくりたい」
という思いを聞かせていただき、一緒に考えながら形にしていく。
それが、HOPLAのものづくりです。

再生材だから、ではなく「HOPLAだから」選んでもらいたい
再生材には、新品の材料にはない工程や手間があります。
だから、価格だけを比べれば「高い」と感じることもあるかもしれません。
けれど、その価格の背景には、廃プラスチックを再び素材として活かすためのさまざまな工程があります。
そして、その工程を経て生まれた素材には、新品の材料とは違う、一枚一枚の個性があります。
同じものが二つとないからこそ生まれるデザイン。
そして、その素材を使って、お客様の「こんなものをつくりたい」という思いを形にしていく柔軟なものづくり。
HOPLAが目指しているのは、
「再生材だから選ばれること」だけではありません。
「このデザインが好きだから」
「この素材が面白いから」
「こんなものをつくってみたいから」
そんな理由でHOPLAを選んでいただくことです。
そして、選んだ後にふと、
「そういえば、この製品は廃プラスチックから生まれたものだった」
と思い出してもらう。
好きなものを選んだことが、結果としてほんの少し社会につながっている。
そのことに気づいたときの、小さな嬉しさ。
HOPLAは、そんな気持ちまで一緒に届けられるものづくりを目指しています。


